感覚統合とは?基礎感覚を知ろう
2025/01/19
皆さまは「感覚統合」という考え方をご存じでしょうか?
感覚には、「五感」と言われる「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」という自覚しやすい感覚とほとんど自覚せずに使っている感覚として、身体のバランスを取るときに使う「平衡感覚」、身体の動きをコントロールするときに使う「固有感覚」などがあります。
この無自覚に使っている感覚である「平衡感覚」と「固有感覚」、さらに「触覚」を合わせた3つの感覚を基礎感覚といいます。
※「触覚」は、実際に触れて感じる機能の他にも無意識に使っている本能的な機能もあります。
この基礎感覚は私たちの日常生活において、とても重要な役割を担っています。
神経発達症(発達障害)のお子さまは、この基礎感覚自体につまずきがある場合が多く、感覚の統合もうまくできません。基礎感覚は自覚しにくいだけでなく周囲からも認識されにくいため、「問題行動」としてのみ認識されてしまい、アンバランスさを抱える子どもたちの大変さはなかなか周囲に理解されていないのが現状です。
それぞれの基礎感覚がつまずきがあると…
【触覚】
・手に触れたものをすぐに口にする。
・叩く、かむといった自傷行為がある。
・他人に近づきすぎる。 等
【平衡感覚】
・姿勢を正しく保てない。
・頭や身体をいつも動かしている。
・視線を定められず、人の目を見て話せない。 等
【固有感覚】
・力加減が調整できず動作が乱暴。
・ぶつかりやすく、転んだりしやすい。
・手先が不器用 等
これらの感覚を養っていくために行うのは感覚統合療法と呼ばれており、ウィズしもつまとしても、感覚統合療法をヒントに、様々な遊びを通してこれらを自然と解消していけるよう支援させていただいております。
【トランポリン】
トランポリンは姿勢のバランスを保とうとする平衡感覚と姿勢を保持する固有感覚の発達を促すあそびです。
また、目の使い方や長く遊ぶことにより、集中できる時間が長くなる効果も期待できます。
【バランスボール】
バランスボールは、座って遊ぶことで姿勢を保持する力を高めたり、仰向けやうつ伏せになって感覚刺激を満たし、気持ちを安定させる効果も期待できます。
この他にもさまざまな感覚統合あそびがございます。
こちらのブログでも適宜ご紹介致しますので宜しくお願い致します。