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「集団生活が苦手だから集団療育で慣れさせる」というのは危険です!

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「集団生活が苦手だから集団療育で慣れさせる」というのは危険です!

「集団生活が苦手だから集団療育で慣れさせる」というのは危険です!

2023/09/23

療育事業所は大きく別けて、集団療育と個別療育に別れます。

 

集団療育とは、定員人数のお子様(主に10名)が保育園や学校のように、一つの流れの中で集団で過ごし、活動をしながら療育を行う事業形態であり、一方、個別療育とは、お子様1名につき、職員が1名以上つき、1名1時間等の時間の中でお子様の特性に合った療育を行う事業形態を指します。

 

ウィズしもつまは、児童発達支援、放課後等デイサービス共に集団療育で事業を行っておりますが、多機能型である為、午前中の児童発達支援のみほぼ個別療育に近い形で支援をさせていただいている状況であります。

※ただし、放課後等デイサービスが一日利用の際は、完全な集団療育となります。

 

午前中の児童発達支援については、利用者様が少ないという理由ではなく、集団療育と個別療育にはそれぞれメリットもデメリットもあり、児童発達支援にあいては、最近のニーズ(お子様の課題)では、個別療育で行った方が療育の質が上がると考え今の現状になっております。

 

 

集団療育と個別療育の主なメリットとデメリットは以下になります。

 

集団療育

メリット:他児とのやりとりの中で学ぶ機会が多い

デメリット:集団での活動に課題のあるお子様にストレスがかかる

 

個別療育

メリット:お子様の課題に沿ったプログラムを組める

デメリット:他児を真似して学ぶ機会が少ない

 

 

ここ最近は特に児童発達支援を希望の保護者様からのご相談で、「集団での生活に馴染めない」との相談を受けます。ここで療育支援者でしたら、何故その子が集団に馴染めないのかを考えていく必要があります。

 

人が苦手(関心がない)だからなのか、提供されたプログラムが苦手なのか、そもそもそこの環境に問題があるのか理由は様々だと思いますが、少なくても「集団生活が苦手だから、集団療育の事業所で慣れさせる」という考え方は危険であると私は考えています。

 

例えばASD(自閉スペクトラム症)のお子様は、人よりもモノに関心が向く傾向にあります。それが原因で集団活動で問題が生じるケースがあり、そのような状況で他児との関わりを教えても上手くいきません。こういった場合はまずは大人との信頼関係の構築が必須です。自分以外の他者と係ることの必要性をお子様に知ってもらう作業が必要なのです。こういった場合は集団療育ではなく、個別療育のサービスを受けた方がより良い成長に繋がります。

 

勿論先に述べた通り、一言に「集団での生活に馴染めない」というニーズ(課題)があったとしても、原因は様々であるため、必ずしもそのようなニーズ(課題)の場合は個別療育が良いという訳ではありません。

 

ただ、ここで知っていただきたいのは、「苦手だから苦手克服の為に練習させる」のではなく、何故苦手なのかを分析し、そのお子様にあったサービスを提供していくのが、療育支援者の仕事なのだと私は思います。

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