【従業者向け】令和6年度報酬改定 総合的な支援の促進と特定領域への支援の評価等について
2023/10/23
障がい福祉サービスは来年令和6年4月に報酬改定がございます。
児童発達支援、放課後等デイサービスも例外ではありません。
令和5年10月18日に障害福祉サービス等報酬改定検討チームにより議論された資料が公開され、議題は以下の通りのなります。
①児童発達支援センターの機能強化等による地域の支援体制の充実
②総合的な支援の促進と特定領域への支援の評価
③関係機関との連携の強化
④将来の自立等に向けた支援の充実
⑤医療的ケア・重症心身児への支援の充実
⑥強度行動障害を有する児への支援の充実
⑦ケアニーズの高い児への支援の充実
⑧継続的に学校に進学できない児童(不登校児童)への支援の充実
⑨家族への相談援助等の充実
⑩預かりニーズへの対応
⑪インクルージョンの促進
本来は全て頭に入れておくべきことでしょうが、今回は私が特に報酬改定に向けて意識すべき点として②の議題について少し詳細に私の考えも踏まえてお伝え致します。
検討の方向性として主に以下の5つがあります。
1.児童発達支援、放課後等デイサービスにおいて、5領域(「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」)を全て含めた、総合的な支援を提供することを基本とし、5領域とのつながりを明確化した事業所全体の支援内容を示すプログラムの策定・公表を求めることとする。
→ピアノや絵画等のみを提供する支援は、公費による負担する事業としてふさわしくないと考えられています。ただし、5領域とのつながりを明確化していれば、そのような支援の事業を行っても可能であるという解釈で良いかと思います。
→自己評価以外に事業所のプログラムの公表も義務化されていく可能性あり。
2.児童指導員等加配加算について、専門職による支援の評価は専門的支援加算により行うこととし、経験のある人材の活用・評価を促進する観点から、配置形態(常勤・非常勤等)や経験年数に応じた評価とする。
→現在、例えば新人保育士とベテラン保育士が同じ「保育士」という資格のみで評価されてしまっている。
3.専門的支援加算及び特別支援加算について、両加算を統合し、専門的な支援を提供する体制と、専門人材による個別・集中的な支援の計画的な実施を2段階で評価する。
4.基本報酬について、極めて短時間の支援は算定対象から原則除外するとともに、個別支援計画に定めた個々の利用者の支援時間に応じた評価が可能となるよう、支援時間による区分を設ける。
→支援時間の長短を考慮したきめ細かい評価を行う必要。
→放課後等デイサービスの平日の利用においてどこまできめ細かい評価が出来るか疑問。
5.自己評価・保護者評価について、基準において実地方法の明確化。
児童発達支援のガイドラインには以前から5領域について明記されていましたが、今後は児童発達支援のみではなく放課後等デイサービスにも5領域とのつながりを明確化したプログラム、個別支援計画の作成が求められていくと思われます。
弊社としましても、今後も情報収集は小まめに行い、準備を進めていきながら、報酬改定の際にスムーズに移行できますよう運営をしていきます。
【障害福祉サービス等報酬改定検討チーム資料】
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001157665.pdf
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