障害児通所支援事業とは|専門スタッフによる個別支援計画に基づく支援
2023/10/16
障害児通所支援とは、障害のあるお子様に対して、日中の生活支援や様々なプログラムの提供を行う通所サービスのことです。この仕事をするにあたって必要な知識やスキルについて紹介します。
目次
障害児通所支援事業とは何か?
障害児通所支援とは、児童発達支援や放課後等デイサービスなど、障がいを持つ子どもたちが通所して、適切な支援を受けながら生活力や社会性を身に付けるための通所事業の総称を指します。児童福祉法に基づいた事業であり、個々の障がいや能力レベルに合わせて、個別支援計画に沿った様々なプログラムを提供します。支援内容は主に自立支援や日常活動の充実、地域との交流、創作活動や余暇の提供になります。(放課後等デイサービスのガイドラインより)また、家庭や園、学校との連携も重要であり、それぞれの状況を考慮して、個々に合わせたプログラムを提供、保護者様へのレスパイトケアも必要となります。障がいを持つ子どもたちが、豊かな人生を送るためには、適切な支援と継続的な取り組みが必要です。障害児通所支援は、そうした取り組みの一つとして、大切な役割を担っています。
障害児通所支援事業の主な役割は?
障害児通所支援の役割は、「障がいのある子どもの発達支援を行うこと」です。障がいのある子どもはそれぞれ病気や特性によって苦手さや生きる上で困難さを持っているケースが多く、そのような生きづらさを軽減していけるように専門的知識をもつスタッフが日常の中でサポートをしていきます。具体的には、神経発達症(発達障害)の子どもで人間関係に困難さがある子どもには、保育士や児童指導員が遊びや集団活動を通してサポートしたり、勉強に躓きのある子どもには、宿題や事業所の提供する課題でサポートしたりします。これらは全て児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画に基づいて、支援をしております。
障害児通所支援事業の具体的な仕事内容は?
障害児通所支援の仕事の 仕事内容としては、子どもたちの生活スキルの向上や社会性の育成、学習支援、運動やレクリエーションの企画や実施などが挙げられます。 また、日報の作成、保護者や担当者との面談・報告など様々な書類作成も重要な仕事の一つです。 さらに、子どもたちが安心して通所できるように、施設環境の整備や清掃、感染症対策なども重要な役割です。 障害児通所支援事業は、子どもたちの一日を支える大切な仕事であり、専門的な知識や技術を求められる仕事でもあります。しかし、その分、子どもたちと触れ合い、成長を実感できるやりがいのある仕事です。
障害児通所支援事業を提供する資格ついて
障害児通所支援事業を提供するためには、適切な資格やトレーニングが必要です。 まず、障害児通所支援事業には、それぞれの子どもの個別支援を行う上で大切な個別支援計画を作成する児童発達支援管理責任者という資格を持つスタッフが必要です。また最低2名の児童指導員、保育士の配置も義務付けられています。また理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等のリハビリ職のスタッフや心理士の資格や学校に卒業されたスタッフも重要になってきます。現場での支援を経験したうえで、是非とも児童発達支援管理責任者を目指し、キャリアアップしていただけたらと思います。